年間スケジュール

皆村農園の馬鈴薯生産の年間のスケジュールをご紹介します。

6月~8月

前年度の馬鈴薯の収穫作業が終わると次期の馬鈴薯作りへの準備が始まります。

まず初めに土作りを行っていくのですが、肥沃な土壌を作る為には緑肥が効果的です。
緑肥とは、植物を枯らしたり腐らせたりせずそのまま土壌にすき込んで肥料とすることで連作障害の軽減、地力の低減を最小限に抑える事ができ、皆村農園ではソルゴーを使っております。

その後ロータリーという機械を使い緑肥として土にすきこみます。

次に、圃場には作土層(約30cm)の下にある硬盤層という固い層ができてます。
硬盤層があると水はけが悪くなり作物の根も伸びません。
それを防ぐためにプラウでの作業を行うのですが、その作業をする事で硬盤層も破砕され、同時に緑肥を土壌内に混ぜ込む事が出来、根の伸びもよくなり、健康な馬鈴薯が育ちます。

また、プラウでの作業後は、大きな塊となった土を破砕するために、ロータリーでの作業を行います。

(大型トラクターに設置したプラウで作業1)

(大型トラクターに設置したプラウで作業2)

(中型トラクターに設置したロータリーで作業1)

(中型トラクターに設置したロータリーで作業2)

9月

9月になりますと、連作障害(そうか病)などを抑制するためにラクトバチルス(乳酸菌)を使用します。連作障害の抑制だけではなく地力増進にも繋がるとされております。

10月~11月

10月~11月は馬鈴薯の作付け(植付け)の時期です。
小型トラクターに設置した作付機を使って2,3等分に切った種イモを等間隔に植える事を意識しながら作付を行っていきます。

次に、馬鈴薯が発芽すると畝上げという作業を行います。

(小型トラクターに作付機を設置しての作業1)

(作付していく種イモ)

(等間隔を意識しながら作付していきます)

(作付された等間隔の種イモ)

(作付後)

11月~12月

11月~12月は生育期の為に多くの管理が必要となる時期です。
この時期は病気が入りやすい為に、消毒や栄養剤を散布します。
また、沖永良部島の季節風は強くその強風で馬鈴薯の葉や茎が痛めつけられてしまう事があるので、それらを防ぐために 防風ネットを設置します。

(植物酵素の散布)

(防風ネット設置後その1)

(防風ネット設置後その2)

1月~4月

1月~4月は収穫・出荷の時期です。
トラクターやハーベスターを使い地中にあるジャガイモを掘り出しそれを収穫していきます。

その後、商品になるものとならないものを人の目でチェックし、専用の選別機でS、M、Lサイズとジャガイモの大きさによって分け、箱詰めする事で商品となります。

(茎や葉が枯れ落ちたら収穫のサインです)

(トラクターで地中の馬鈴薯を掘り起こします)

(トラクターで地中の馬鈴薯を掘り起こします)

(掘り起こした馬鈴薯)

(掘り起こした馬鈴薯を丁寧に収穫します)

(ハーベスターによる収穫)

(収穫した馬鈴薯1)

(収穫した馬鈴薯2)

(商品になるものとならないものを選別)

(S、M、Lサイズと大きさによって選別)

(重量の確認および最終チェック)

(箱詰めされ出荷)

このような工程を得て皆村農園の馬鈴薯は全国に出荷されていきます。